『北側大臣、ご一緒されますか?』 2005年3月31日(木)

3/30(水)、いつものように国土交通省の大臣室に北側大臣が到着すると、 朝一で連絡が入った。

「北側大臣、JALが、羽田空港で、翼を傷める事故を起こしました」
「ええっ、またJALか?!
どうしようもないヤツラだなぁ〜、、、。
よーし、今度こそ、オレが直接、JALに乗り込んで、説教してやろう。
いつ、行くんだ、JALに?」
北側大臣は、上着を着ながら言った。

「あの〜、大臣。それが、、、」
「どうした、JALに行くんだろ? すぐ、車を回せ!」
「はい、大臣。JALを訪問することは、するんですが、、、」
「訪問? そんな生易しいことを言ってるから、事故ばかり起こすんだよ、ヤツラ。 オレが乗り込んで、とっちめてやる。
そうだ、テレビ局に知らせるのを、忘れるなよ。
じゃ、地下駐車場で、落ち合おう」

北側大臣は、すぐに大臣室を出て、JALに行こうとした。
飛んできた担当者が、あわてて、大臣の乗るエレベーターに滑り込んだ。
「あの、大臣」
「おっ、早いな。地下駐車場で、よかったのに」
「それが、大臣。われわれの責任なんです」
「なんだって? なんのことだ?」

役人は、JAL機がぶつかったのは、国交省が設置した監視カメラだと説明した。

「なんだと?! じゃあ、われわれの責任だというのか?!」
「そうなんです、大臣」
「まずいよ、キミ、そりゃぁ〜、、、。
あれか、石原大臣のときに設置したカメラだろ?」
「いえ、大臣。北側大臣です。先日、設置しましたから、、、」

エレベーターが、地下駐車場に付くと、役人たちは降りたが、北側大臣は、エレ ベーターの中から、「開」のボタンを押しながら、言った。
「それじゃあ、どうするんだよ?」
「はい。これから、JALに行って、謝罪してきます」
「謝罪か、、、」
「はい。大臣もご一緒されますか?」
「なんでだ?」
「あの〜、先日、マスコミが、特に、テレビカメラが来るときは、大臣に知らせ るようにと、、、」
「テレビカメラも来てるのか?」
「はい。さきほど、マスコミに連絡するようにと、、、」

「すまんが、君らだけで行ってくれ」
北側大臣は、そう言うと、「閉」ボタンを押した。


日航ジャンボ主翼、監視カメラ支柱で損傷…国交省ミス

 30日午前1時15分ごろ、東京・大田区の羽田空港の誘導路で、けん引車で 洗機場に移動中だった日本航空の旅客機(ボーイング747―300型機)の左 主翼が、監視カメラの支柱に接触、主翼部分が激しく損傷するトラブルがあった。

 当時、旅客機は無人で、けが人などはなかった。

 国土交通省によると、この監視カメラは3月19日に設置されたばかり。大型 機の通行を想定した場合、誘導路の中心から45メートル以上離して設置する必 要があったが、実際には25メートルしか離れていなかったため、接触したとみ られる。国交省は、「設置場所が不適切だった」として日航側に謝罪した。
(2005/3/30/20:32 読売新聞 無断転載禁止)



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