コラムの内容には、架空の話も含まれます。
くれぐれも、ご注意ください。



『中国でも当たり前?』 2005年10月5日(水)

今年の春ころのことですが、中国で「反日感情、反日デモ」騒動が起 こり、問題となってたことをご記憶でしょう。
中国では、中国人が「日本人はケシカラン!」と言っては、デモ行進 を行い、そんな中国人を見た日本人は、「中国人はケシカラン!」と 腹を立ててたことがありました。

記憶を呼び戻すために、こちらをどうぞ。
中国で「反日」デモ 関連リンク集
2005年の中国における反日活動
(というより、私自身、忘れてましたので)

中国で起こった反日デモの中でも、特に上海でのデモは大きいものだっ たようです。被害も出ました。
日本の総領事館に、レンガがペットボトルが投げ込まれ、損傷してしま いました。日中の話し合いの結果、中国政府は、公式にというか表立っ て損害賠償はしないが、裏で、ちゃんと弁償するから、ということにな ったようです。

総領事館の修理は、すぐに終わりましたが、このたび、その修理代金の 明細書を、中国政府に送ったところ、大慌てで、総領事館の担当者に電 話がかかってきました。

「もしもし、今、手元に修理代金の請求書が来てるんですが、、、」
「はい。なるべく早く、振り込んでください。」
「いや、それが、こんな金額になるんでしょうか、、、?」
「そうですよ」

「あの〜、私は、損傷の具合は詳しくは知りませんが、窓が割れたり、壁 が汚れたりといった程度だったと聞いてますが、、、」
「ええ、そうですよ。」
「それを、修理するのに、こんな金額になりますか?」
「そうです、間違いありません」
「中国の業者にぼったくられてませんか?」
「いえ、それはありません。そのようなことがないように、工事は、すべ て、日本の企業に行なわせましたから」
「そうですかぁ〜、、、。でも、なんでだろう? なんで、こんな高額に なるんでしょう?」

「それは、日本式の計算式だからですよ、、、」
「日本式計算?」
「ええ、日本では、当然のことで、みんなやってることですが、、、。
たとえば、500万円の損害が出たとします。」「ええ」
「そんなときは、修理代金に750万円をつける業者に修理させます」
「ええっ? そんなことをしたら、損しませんか?」
「なぜです? 誰が、損するんです?」
「いや、誰がって、、、工事の発注者が損をするでしょう?」
「工事の発注者は、われわれです。」
「そう、あなた方が損するでしょう」
「いいえ。工事を請け負わせた業者には、仕事を与えたんだから、100万円 くらい、返してもらいます」
「だったら、そんな面倒なことしないで、最初から、650万円で契約すれば いいのに、、、」

「いやいや、考えてください。
こうすれば、100万円の自由に使えるお金が手元に残るでしょう?」
「そうですねぇ〜、、、」
「そこが、この取り引きの狙いですよ」
「いやぁ〜、、、よくわからないんですが。
それで、その100万円は、どうするんですか、、、?」

「あの、これは、盗聴防止機能の付いた電話からかけてますか?」
「もちろん」
「じゃ、いいでしょう。
100万円は、プールしておいて、いざというとき使います」
「なるほど、いざというとき、国のために使うんですね?」
「違います。
このお金は、自分たち大使館員の飲み食いに使います。
それに、政治家や官僚が出張で来た時の接待にも使います」
「あれっ、そんなのは、経費で落ちるんじゃないんですか?」
「たいていはそうですけど、、、。
領収書をもらえないようなお店もあるでしょう、中国にも?」
「ああ、あっちの方面ですか。」

しばらく沈黙の後、中国人担当者は言った。
「まぁ、そういう日本式計算のことはよくわかりませんよ。
とにかく、こんな高額な賠償金は、払えません。」
「それなら、中国が拒否したと、安部幹事長代理に、報告いたします」
「ちょっと待ってください」
中国側担当は、後ろの誰かと話しているようだった。
「わかりました。すぐに、そちらの銀行口座に振り込みます」

こうして外交案件が、また、一つ解決した。




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