『民主党・岡田代表の裏マニフェスト』 2005年9月1日(木)

各党代表インタビュー、2日目は、民主党・岡田代表。

「岡田代表、どうも」
「はい、よろしくお願いします」
「さっそくですが、まず、最近テレビでよく目にする、民主党のテレ ビCMについて」「ああ、ご覧いただきましたか」
「はい。でも、それがですねぇ〜、、、。
最初見たときは、右から左から、“税金、年金、外交、、、”とクロ スして聞こえてきて、まるで、精神が異常になった人の頭の中を再現 したものかと思いましたが、、、」
「そうですか〜、、、。ちゃんと、CMディレクターと話し合って、あ れになったんですけどねぇ〜、、、」
「他にも、何パターンかあるんでしょう? 早く、変えた方がいいと 思いますよ」「まぁ、党と相談してみましょう」

「次ですが、“民主党が政権を取れなかったときは、代表の座にいて も仕方ない”と発言されてますが」
「ええ、政権を取れなかったときは、代表を辞めますよ」
「それは、小泉総理が、自公で過半数を取れなかったら辞めると発言 したことへの対抗ですか?」
「いえ、小泉総理は関係ありません。
この選挙で政権を取る。そのことを、はっきりさせたかったからです」
「そうですか、、、。
でも、自公は、国会議員の数は、解散前から過半数でした。
何人か、議席を減らしても、まだ、過半数という状態で、“過半数を 取れなかったら、辞める”と言ってるのに対して、民主党は、解散前 は、177。
小選挙区で、170取って、比例もその割合で取れば、政権交代できる。
とおっしゃってますが、241-177=64ですから、いっぺんに64議席も増 やすのは、大変でしょう?
小泉総理が、議席を減らしても、総理でいられるのに対して、岡田代 表の方は、かなりがんばらないと、実現できない、、、。
小泉総理に、乗せられたなぁ〜という後悔は、ありませんか?」
「いえ、小泉総理とは関係ありません」

「マジメなお答えですねぇ〜。それじゃ、次の質問です。
こちらをご覧ください」
私は、2冊のマニフェストを差し出した。

「1冊は、現在民主党の支部などで配られているマニフェストです」
「ええ」
「そっちです。岡田代表の顔が載ってます。
でも、もう一つは、白い表紙に、赤字で“民主党マニフェスト”と 書いてあるだけです」「そうですねぇ〜」
「マニフェストが、2冊あるんですか?」

岡田代表は、もう一つのマニフェストを、めくって調べてから、言った。
「これは、どこの支部で入手しました?」
「それは、いえませんが、民主党のものでしょ?」
「ええ。そうですねぇ〜、それじゃ、言っちゃいましょう。
これは、来週の月曜日、9/5から配布するマニフェストです」
「そうですか、、、。 でも、岡田代表、新しいマニフェストには、郵政民営化すると書いて ありますが」

「直前まで公表できないんですが」と前置きして、岡田代表は静かな 口調で語った。
「選挙戦の終盤で、民主党も、郵政民営化すると発表します」
「えっ? そんなことしたら、小泉総理の言ってる“郵政民営化が最 大の争点”というのが、いえなくなりますよ」
「そうです、そこが狙いです。
郵政民営化論議は、自民党の造反議員と小泉自民党の争いで、やれば いい。そういうことです」

「いや、ちょっと待ってください。
そうなると、“なんで、国会で郵政民営化法案に反対した?!”とい われるでしょう?」
「ええ。でも、それは、簡単。野党だからですよ。
自民党の中でも、反対する議員がいるんですから、野党が反対しても、 全然不思議じゃない。でしょう?」
「いやぁ〜、、、ちょっと苦しいような、、、」
「そうでもないですよ。
自民党と民主党で、どんなに共通する政策があっても、首班指名では、 自民党は小泉さんを、民主党は私を選ぶでしょう。
小泉総理は、“郵政民営化の否決は、内閣の不信任である”と自ら宣 言したんですから、郵政民営化に賛成したら、民主党が小泉内閣を信 任したことになる。違いますか?」
「う〜ん、、、違わないような気もしますが、、、」
「まぁ、あとで、ゆっくり考えてみれば、わかりますよ」

「じゃ、最後の質問ですが、ホリえもんは、民主党の刺客であるとい ううわさを聞きましたが」
「どこで聞きましたか?」「それはいえません」
「まぁ、いいでしょう。そうですよ。
ホリえもんと会談した結果、“それなら、自民党から立った方がいい” ということになり、その通り、次の日、自民党の幹部と会って、自民 党から立つことになった」
「へぇ〜」
「ホリえもんが、亀井さんの票を食う。それで、漁夫の利が、民主党へ。 ということです」
「うまく行ってますか?」
「それが、亀井さんが、粘り強くて、ホリえもんと相打ちとは、なら ないかもしれません」
「そうすると、どうなりますか?」
「まぁ、最悪でも、小選挙区で亀井さん、比例で民主、となります。 前回の選挙と同じ結果ですよ」
「それでは、何のための選挙なのか、わからないのでは?」
「それは、最初からわからないんですよ。参議院で法案を否決される と衆議院を解散した。そこから、わからないんです、、、」


党首に聞く:潮目に変化、手応え感じる 岡田民主党代表

 ◇民主党・岡田克也代表…郵政だけで判断する人は少ない

 −−郵政民営化ばかりがクローズアップされ、民主党が「埋没」し ていませんか。

 ◆ 郵政が重要な争点とは必ずしも思ってないが、自民党が唯一の争 点と言う以上、こちらの考えを示す必要がある。ただ、もう潮目は変 わった。やはり衆院選は日本の行く末を決める大事な選挙。郵政だけ で判断する人は少ない。小泉(純一郎首相)さんがいくら小さな土俵 を作りたくても、国民には大きな土俵で判断してもらえる。手応えは ある。街頭演説後の握手は、選挙戦終盤のような熱気だ。(世論調査 の)数字にまだ出てこないのが残念だが。

 −−民主党のマニフェスト(政権公約)を、与党は「実現性がない」 と批判しています。

 ◆いわれなき中傷だ。我々は財源、期限を明示した。これだけ整合 性のある一つの体系を作れたのは民主党の力を示している。自民党の ものこそ具体的な数字がまったくない。その意味であれはマニフェス トでない。

 −−自民党と民主党の違いはなんでしょう。

 ◆自民党は既得権の上で成り立つ政党。民主党は国民の立場に立つ。 民主党が政権をとれば、閉そく状況に苦しむ人たちに希望を与えられる。

 −−代表就任時に「首相としてはまだ未熟」と言っていましたが。

 ◆選挙は想定よりやや早かったが、覚悟と準備はできている。

 −−「政権を取れなかったら代表を辞める」と退路を断ちましたね。

 ◆ 昨年9月の党大会でも「政権交代が私の唯一最大の責任」と言っ た。リーダーは目標を示して達成できなければ責任を取るのが当然だ。 私は政権交代可能な政治を作るために(93年の自民離党後)12年 間やってきた。私の最大の目的はこの党を作ることで、自分が首相に なることではない。

 −−他党との連立を否定していますね。

 ◆単独政権を目指す以上、仮定の「たら・れば」の議論は必要ない。

 −−小沢一郎副代表に何を期待しますか。

 ◆知名度も高く、有権者の反応もいい方なので、選挙では応援にま わっていただきたい。政権が取れれば、閣内で活躍していただきたい。

 −−政権運営方法を示した「岡田政権500日プラン」は、官僚に 抵抗されそうですが。

 ◆ それは許さない。少なくとも(中央省庁の)局長以上には民主 党の政策に賛同してもらう。そうでないと重要な役職につけない。人 事権をもって我々の政策を実現していく。菅(直人)さんが厚生大臣 の時に薬害エイズを追及したのが一つのモデルだ。我々は政治のリー ダーシップで官僚を使いこなす。官僚自身も限界を感じており、官僚 からの期待も高い。

 −−政権を取れても参院では少数派です。

 ◆野党が賛成する法案も多いし、(衆院だけで成立する)予算の改 革をどんどん進める。最終的には07年の通常国会に改革法案をどん どん出して、参院で否決されればそれを争点に参院選を戦う。
毎日新聞 2005年8月23日



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