『政治記者座談会:総選挙後を語る』 2005年9月12日(月)

9/11(日)の総選挙の投開票が終わり、自民の大勝という結果。
この驚きの結果の興奮も冷めぬまま、総選挙後を語る政治記者の座談 会がありましたので、一応、私も顔を出してきました。

A:「自民がこんなに勝つとはねぇ〜、、、」
Y:「いや、でも、どこの世論調査を見ても、“自民圧勝”の兆候は出 てたでしょ」
A:「それは、うちの調査でも、そうだったけどね。ここまで勝つとは ねぇ〜」
N:「どこかの学者が、小選挙区制になってるから、こんな、どちらか の地すべり的勝利も起こると警告してたかな?」
M:「いやぁ〜、あったのかもしれないけど、うちは載せてないよ。と にかくマドンナ候補の密着取材ばかりしてたから」

A:「それにしても、亀井さんは、これからどうするんだろう?」
Y:「自公と民主が伯仲したら、30人くらいのグループでいれば、キャ スティングボートということもあったろうけど、自公で3分の2を占め るんじゃ、お呼びでないよ」
N:「うん。それに、30人もいないし、、、」
S:「結局、亀井さんは、総理になりたかっただけなんだろ?
郵政民営化に反対したのも、そのためじゃないの?
もし、総理になったら、必要なら、郵政民営化もするんじゃないのかな」
M:「そうかもねぇ〜。
でも、それは、民主党も同じだよ。
選挙のときは、郵政民営化反対と叫んでても、いざ政権について政権与 党になったら、必要なら郵政民営化するよ」

A:「民主党のどこが悪かったんだろう?」
S:「全部」
N:「まぁまぁ。
あれだよ、自民党が“郵政民営化なくして改革ははじまらない”という んだから、民主党は、“政権交代なくして、改革ははじまらない”と訴 えればよかったのに、、、」
Y:「そう訴えていたんじゃないの」
N:「違う違う。“政権交代”は言ってたけど、なぜ必要かはぜんぜん言 ってなかった」
Y:「へぇ〜。で、なんで必要なの?」
N:「前に“政・官・業の鉄のトライアングル”と言ってた人がいたでしょ。 この鉄のトライアングルを壊さないと、日本はダメになるとか。」
M:「ああ、いたねぇ〜」
N:「“民間にできることは民間に”“官から民へ”というのは、“官と 業”の関係だろ?」
M:「うん」
N:「でも、官から民へとなっても、“政と官”“政と業”の関係の改革 は、手付かずだ」
M:「“政と官”の関係って?」
N:「そりゃ、あれだよ。もうず〜と、自民党が与党・政権党だから、自 民党と官・官僚が、太いパイプで結ばれてることだ」

S:「そういえば、片山さつきは、財務省を辞めて、すぐに立候補だろ。
官僚を辞めて民間企業に天下るのが規制されてるのに、官僚からすぐに政 治家になるのは、いいのかよ!?」
A:「そこは、国民の審判を経てるから、問題ないだろう。
で、“政と業”は?」
N:「もちろん、自民党と財界のパイプだよ。
今回も、経団連は、自民党を支持してた」
S:「そう、それで思いだした。
自民党は、民主党が郵政民営化に反対なのは、支持母体の公務員の労働組 合が反対してるからだって言ってた。それで、自民党は、特定郵便局の支 持を失うかもしれないけど、改革は必要だから、あえて改革を止めるな! と訴えるとか。」
A:「うん、そうだった」
S:「だけど、自民党の支持母体は、財界じゃないのか?
つまり、民主党の支持母体は、労組かもしれんが、選挙で投票してたのは 無党派だ。
自民党の支持母体は財界で、財界は郵政民営化に賛成だ。
支持母体で比べるなら、自民党も支持母体の言うことを聞いてるだろ」
A:「まぁ、そうなるかな」

Y:「ところで、テレビで見たんだけど、自民党の安倍幹事長代理が、誰か の応援演説に行って、“改革にイエ〜ス”とか、絶叫してた」
M:「ああ、見たよ。東京10区じゃなかったかな」
Y:「あの場面、テレビの字幕がなかったら、
“改革にイェ〜イ!”としか聞こえなかった。
♪飲ま、飲ま、飲ま、イェーイ! を歌ってるのかと思った」
M:「まさかっ!?」
S:「安倍幹事長代理といえば、どこかの応援演説で、“郵政民営化をやら ないと、小泉総理が辞めないんです”としゃべってた。あわてた秘書が車 に登ってきて耳打ちすると、“郵政民営化をやらないと、改革が進まない んです”と訂正したって話だけど、ホント?」
N:「知らないなぁ〜。どこからのネタ? 聞いてないよ、そんな話、、、
でも、ポスト小泉が頭をよぎったとしたら、ありうるか?!」

A:「漁夫の利ならぬ、“漁夫の不利”となったのが、神崎さんかなぁ〜?」
N:「公明党の神崎代表?」
A:「そう。もう必死に民主党の悪口言ってた」
M:「う〜ん、すさまじかったね、あれは。
“郵政民営化をつぶしたのは、民主党です!”って言ってたよ」
S:「なんで?」
M:「知らんよ〜。それは、神崎さんに聞いてくれよ」
S:「なんで、そんな論理になるんだ!?
民主党は、年金改革にも反対してたのに。あの“50年・100年安心です”と 言ってた年金改革。でも、自公で採決して通しただろ。」
M:「うん」
S:「それが、こんどの郵政民営化では、自民党の中から反対者が出たから、 否決されたんじゃないか。民主党に“罪”はないよ」

M:「まぁ、そうだけど。
でも、神崎代表の論理では、“民主党が、自民党の中に手を突っ込んで、 そそのかし、造反議員をたきつけて、郵政民営化に反対させた。民主党が 悪いんだ”となるんじゃないの」
Y:「ふ〜ん、しかし、公明党、あれだけ民主党の悪口言ってたら、自民党 が野に下るときは、一緒に下野だろうな。民主党と公明党の連立政権なん て、ないな」
S:「ないない。むしろ、自民党と一緒になることはあるかもな、、、?」
A:「神崎代表、街頭演説でも、郵政民営化と民主党の悪口しかいってなか った。 それじゃ、自民党と変わりがないよ。
昔は、福祉とか教育とか訴えてたのになぁ〜、、、」

Y:「いやしかし、自民党の議員に聞いてみたいな」
N:「え、何を?」
Y:「郵政民営化のほかに、何をするのか?って」
N:「そりゃ〜、改革を続けるんだろう。年金とか税制とか、、、」
Y:「年金をどうするわけ?」
A:「政権が変わるたびにコロコロ制度が変わるようでは不便だから、与野 党一緒になって協議する。そう言ってたけど」
Y:「つまり、何も決まってない。じゃ、税制は?」
A:「消費税は、小泉総理の在任中は増税しない。ほかは、2007年の税制改 正で、総合的に判断する」
Y:「つまり、今は何も決まってない」
N:「だから?」
Y:「郵政民営化に賛成か反対かで選ばれた議員が、税制や年金を審議する ということ。 国民としては、結論を待つしかない」
A:「郵政民営化の賛否を問うた選挙だったんだから、今度は、税制や年金 を審議するときは、自民党の税制案、民主党の税制案を出して、それを問 う選挙をやってほしいよなぁ〜」
S:「悪い、明日、朝から、テレビ出演だから。今日は失礼するよ」

という政治記者座談会でした。




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