『保利耕輔陣営の落胆』 2005年8月25日(木)

小泉総理は、「郵政民営化に反対票を投じた人には、すべて対立候補 を立てます」と勇ましく宣言しましたが、実際に、次々と、「刺客」 とか「くの一」「落下傘候補」などと呼ばれる、キラキラ輝く経歴の 持ち主たちが、造反議員の選挙区に、送り込まれました。

しかし、ここ、佐賀3区には、なんの音沙汰もなかったのです。
保利耕輔・前衆院議員の選挙事務所では、選対本部を、衆院解散と同 時に立ち上げたものの、対立候補が決まらない状態に、しだいに疑心 暗鬼になっていきました、、、。

私は、保利耕輔氏の選挙事務所を、訪れてみました。
中は、あわただしく働いてる人が大勢いましたが、一人が、私に気付 き、声をかけました。
「ボランティア希望の人? どうも、ご苦労さまです。
それがですねぇ〜、まだ、何を手伝ってもらうかも決まってないんで すよ。そうだねぇ、そっちに座って、お茶でも、飲んでてよ」
と、私が、佐賀人に見えたのでしょう、選挙運動を手伝いに来たボラ ンティアと間違われました。

勧められたソファーに座って、よーく観察すると、選挙事務所 の人たちは、忙しく動いてはいるが、あまり仕事はしてないようでし た、、、。
すぐに、みんな、ソファーに集まって、午前中の休憩になりました。
選挙事務所の人たちの話を聞いてました。

お茶を飲みながら、一人のオヤジが話しました。
「いや、ここまで引っ張るというか、待たせたんだから、すごい“刺 客”が送り込まれるかと、えらく心配してたのに、なんだろうねぇ、 この人」
「えっ、対立候補、決まったんですか?」
「知らないのか?! この人に決まったよ〜」と言って、対立候補の 経歴などのコピーを見せた。

受け取った人は、言った。
「52歳、、、?」
「そうだよ。見た通りだろ? 写真のまんまじゃないか。何を驚いてる?」
「いやぁ〜、、、52歳ですよ、、、。」「そうだよ」
「えぇ〜、ホリえもんの母親の年ですよ〜、、、」
「そんなわけないだろうけど、まぁ、40代じゃ、ないよなぁ〜、、、」
話を聞いていた別の人が言った。
「何を言ってるんですか、うちの先生は、70代じゃないですか?!」
「いや、男はいいんだよ、年とってた方が、貫禄が出る」

「何を言ってるんですか?!
そんなこと外部に漏れたら、“セクハラ発言!”とか大騒ぎになりますよ」
「そうだなぁ〜、そんなのは、小泉さんの考えることだよ。
若くてキレイなら、女性票が取れると狙ってるんだろ。
いいか、保利耕輔事務所では、そういうのは、禁句だからな」
「じゃ、選挙の演説内容に入れときましょうか、“小泉総理は、女性票 をおもちゃにしている”とか?」
「うん、いいねぇ〜。さっそく、それ書いてくれ」

命じられた人は、席を立って、事務所に置かれたPCに向かうと、キーボード を叩き始めた。
「しかし、今回の選挙は、もう少し、ワクワクできると思ったがなぁ〜、、、」
「いや、選挙ですから、そんなワクワクは必要ないですよ。勝つことこ そ、重要なんですよ」
「まぁ、そうだがね、、、。ダブルスコアにもならないんだよ、ここん ところ、対立候補が弱すぎて、、、。これじゃ、ちょっとなぁ〜、、、。 あ〜あ、ワクワクしたいなぁ〜、、、」
「そんなにワクワクしたいなら、広島へ行って、亀井さんとこにでも、 入ったらどうですか?」
「いやいや、オレは、佐賀の人間だから」
「そうだ。じゃあ〜、あのオバサンが何票取れるか、賭けますか?」
「いや、それより、オバサンを、いつ、沈められるか、それを賭けようじ ゃないか?」
「いいですね〜、乗りますよ。私は、1週間!」
「公示後1週間か。ふ〜ん。じゃ、私は、そうだなぁ〜、、、
1週間もかからないよ、9/3・4の週末だな。キミは?」

と、私に、聞かれたが、私は、「え〜と、私は、あの〜、、、」と答えることが できなかった。




「佐賀選挙区--2003年・2000年・1996年 衆院選--」
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1251/saga.html


広津素子
自民党公認で佐賀3区から立候補することを表明する広津素子氏 =同党本部で23日午後9時55分、山本晋写す

「自民党:佐賀3区には女性会計士 “刺客”候補者出そろう」

 自民党は23日、郵政民営化法案に反対した保利耕輔元文相の対立 候補として、衆院選佐賀3区に公認会計士の広津素子氏(52)=戸 籍名・平林素子=を公認したと発表した。これにより、小選挙区に出 馬する反対派前職32人への対立候補が出そろうとともに、自民党の 小選挙区候補計290人(前職188人、元職17人、新人85人) の擁立作業も終わった。

 同党は公明党の小選挙区候補9人を推薦したほか、広島6区でライ ブドア社長の堀江貴文氏を支援する方針。小泉純一郎首相は23日夜、 党本部で記者団に「全選挙区に郵政民営化賛成の候補者を擁立するこ とができた。皆さんが努力してくれたたまものだ。良かったと思う」 と語った。毎日新聞 2005年8月23日



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