コラムの内容には、架空の話も含まれます。
くれぐれも、ご注意ください。



『小さな政府の大きな仕事』 2005年10月21日(金)

総選挙の前のことですから、8月くらいだったと思いますが、「小さ な政府と大きな政府でいえば、“小さな政府”という答えがでてい る」と言われてました。
どうも、「資本主義と社会主義では、資本主義」という意味合いで、 この“小さな政府・大きな政府”を使ってるのかなぁ〜?とも思え たんですが。
というのも、どのくらい“小さな”政府にするのか。
小さくした分、いままで政府がやってたことは、誰がやるのか。
そんな疑問も出てくるのですが、それらは、ちっとも議論されなかっ たからです。

“小さい政府”の中身について議論することなく、選挙のときには、 とにかく「郵政民営化に賛成ですか? 反対ですか?」で押し切ら れたような感じですから、秋も深まる今ごろになって、また疑問が出て きました、、、。
妻との会話の中で出てきたのです。

「ねぇ、小さな政府というのは、どういう意味?」
「そんなことは、教科書にでてる。
経済のことは、市場に任せて、政府の役割は、小さい方がいい。
そんなことだよ」
「政府は、余計な口出しをするなってことかな。
でもさぁ〜、“VHS 対 ベータ”のときは、政府の介入なんかなくて、 市場の争いで、決着がついたんだろうけど、消費者は、けっこう迷 惑したよ。
こういうのは、どうなんの?
今度は、DVDの次世代規格争いが、また、もめてるでしょう?」

「う〜ん、まぁ、DVDの話は、よくわからないけど、民間というか、 市場にだけ任せておくと、消費者に不利益が及ぶようなことまで、 政府が口出ししない。ほっとくことはないよ。」
「ふ〜ん、ちょっと安心した。
また、自分が買ったものが、主流でなくなって、自分の使ってるDVD は、レンタルショップで借りれないというのは、勘弁してほしいわ」
「だから、“民にできるものは民に”といってるだろう。
民に任せておけないことまで、民でやれ!なんてことはないさ」

「ねぇ〜、それじゃ、民にできないことは、誰がやるわけ?」
「そりゃ、官だよ」
「あれっ? でも、官にやらせておくと非効率だから、競争のある 民にやらせるのがいい。そういうわけでしょ?」
「そうだねぇ〜」
「だったら、民に任せておけないことを、非効率な官に任せるのは、 変じゃない?」「えっ?」
「だから、民にできないことは、官がやるといっても、官の仕事は、 非効率になるんでしょ? そんなんで、大丈夫なの?」
「まぁ、だから、、、」「なに?」
「官の中にも、いい官があるんだよ。全部が非効率というわけじゃ ないんだ」
「あっ、そう。そういうとこが、担当してくれるといいわねぇ〜、 DVDも、、、」「まぁねぇ〜、、、」

「ねぇねぇ〜」「まだ、あるの?」
「うん。それじゃ、“小さな政府”にするとして、どんなことをする の?」
「これも、教科書に書いてあるよ。
国は、必要な最小限のことだけやるんだよ。」
「たとえば、、、?」
「通貨の発行・管理とか。防衛とか。外交とか、、、。
民間とか地方じゃできないことだろ」
「ふ〜ん、、、。あと、あれね?」「なに?」
「借金返済! 国債の返済は、国が責任持ってやってもらわないとね」
「そうだなぁ〜、、、」

小さな政府の大きな仕事は、財政再建かもしれません。




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