『なんで、さつきちゃん?!』 2005年9月21日(水)

9/11(日)の夜のこと。選挙の夜ですよ。
テレビを見ていても、どの局も選挙の開票速報ばかりで、おもしろく ないので、近所の居酒屋に出かけてしまいました。
同じように、家を出て居酒屋に来たという人たちで、普段の日曜の夜 よりも混んでるようでした。

「おやじさん、チャンネル変えてよ。野球、やってるでしょ」
とテレビでやっていた開票速報も、見たくないという男性がいました。
店の主人は、野球のチャンネルに変えましたが、画面の端には、開票 速報が出てました。

「いや、今日は、どこも開票速報ばっかりですよ。
速報やってないとこはないでしょう」と私が言うと、
「そうみたいだねぇ〜、、、」とその男性。

5時の居酒屋開店のころからいるというその男性は、かなりの量、飲ん でるようでした。 野球の中継が終わり、選挙速報になると、ブツブツ言い始めました。
「なんで、さつきちゃんだよう?!」と言ってるようでした。

「“さつきちゃん”て、このさつきですか?
静岡7区で、城内実と争ってる片山さつきのことですか?」
「他にいるか、“さつきちゃん”が、、、?」
「知り合いなんですか?」
「同期だよ」
「えっ、財務省の同期ということですか?」
「他にどこの同期なんだよ」
かなり酔ってるようで、言葉使いは乱暴ですが、まだ酔いつぶれるまで には時間があるようでした。

「財務省の人だと、片山さつきさんを応援してるんですか、やっぱり?」
「なんで? なんでオレが、さつきちゃんを応援しなきゃならんの?」
「いや、財務省の同期とおっしゃるから、、、」
「東大から一緒だよ」
「そうなんですか。東大から同期なんですか、、、」

「そっ、ず〜と一緒。
それなのに、なんで、さつきちゃんが代議士の先生で、オレが課長なんだ!?」
「いやいや、財務省の課長なら、たいしたものじゃないですか」
「ホント? そう思う? 心から、そう思う?」
「ええ、思いますよ、たいしたものですよ」
「それじゃ、なんで、さつきちゃんは、それを捨てて、代議士になるんだ?!」
「いや、それは、、、」

「あのねぇ〜、、、
東大でも、オレの方が成績は上。まぁ、あんまり違いはなかったけど、、、。
でも、一緒に大蔵省に入ったのに、注目を浴びたのは、さつきちゃんだけ。
“美人キャリア誕生”とかってね。」
「まぁ、男性は、毎年入省してますから、、、」
「そんで、だいたい同じように出世してきたんだぜ」
「そうなんですか」
「主計官になったときも、“初の女性主計官”とさつきちゃんばかり注目 されてた」「ええ、話題でしたねぇ〜」

「オレも主計官やってたんだよ。ちゃんと仕事はしてきたのになぁ〜、、、。 さつきちゃんは、防衛庁の予算をバッサリやって、“防衛庁と戦う女”なん て、もてはやされてたけど、オレは、厚労省の社会保障のお金をね、バッサ リやって、国民に恨まれた。
でも、首相官邸が、やれっていうからやったんだよ。オレのせいじゃないっ つうの」「そうだったんですか、、、」

「なんなんだよ、オレが男だからかっ!?
男だから、刺客になれないっていうのか?!」
「いえ、そんなこと、誰も言ってないですよ、、、」

「でも、まぁ、さつきちゃんが、財務省を辞めて政治家になったんだから、 これからの時代、政治家が官僚の上に立つようになるんかなぁ〜、、、」

その男性は、ポツリと言い残して、居酒屋を出て行きました。




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