コラムの内容には、架空の話も含まれます。
くれぐれも、ご注意ください。



『山本一太 VS ヒラリー・クリントン』 2006年11月20日(月)

山本一太参院議員と、その秘書は、数日前、ニューヨークに向かう飛行 機の中にいた。

「山本先生、なんでまた、急に、ニューヨーク出張なんですか!?
もう、ワールド・シリーズやってませんよ! バスケットですか?」
「何を言ってるんだよ。ヒラリーに会いに行くんだよ。」
「ヒラリーって、、、?」
「ヒラリー・クリントンだよ。上院議員の。」
「上院議員?」
「クリントン前大統領の奥さん。クリントン大統領は知ってるだろ?」
「ああ〜、あのヒラリーですか、、、。
で、なんで、ヒラリー?」

山本一太参院議員は、秘書に説明してやった。
アメリカの中間選挙では、民主党の大勝利となり、上下両院で多数党と なった。だから、議会は、民主党色が強くでる。民主党の政策が反映さ れやすくなる。

そして、ヒラリー・クリントンは、ニューヨーク州で圧勝し、上院議員 に再選されたが、全国を回って、民主党候補を応援してきた。
いまや、民主党の顔といってもいい。
となると、もしかすると、2008年の大統領選挙に勝って、大統領になる かもしれない、、、。

「ホントですか!?」秘書は、驚いたように声を上げた。
「いや、可能性があるということだよ。
だから、これから、挨拶に行くんだ」
「なるほどねぇ〜、、、。
でも、山本先生、英語、大丈夫なんですか?」
「何を言ってるんだ。私は、アメリカの大学院を出てるんだよ」
「あっ、そうでしたか、、、。」

そのとき、アメリカ人キャビン・アテンダントが来て、なにやら英語で しゃべった。
山本議員は、にっこり笑って、「彼と、セイム」と言った。
秘書は言った。
「山本先生、食事じゃなくて、毛布をお持ちしましょうかと聞いてます」

ニューヨーク市。
ヒラリー・クリントン上院議員のオフィス。
テーブルの向こうには、足を組み、コーヒーカップを持ったヒラリーが いた。
山本議員は、言った。
「日本についての印象は、どんなものでしょう?」
「日本についての印象は、特に持ってませんけど、安倍内閣についてで も、いいかしら?」
「あっ、いえ、それが聞きたかったんです。」
「右ね。全員、右寄りよ。
あのメンバーじゃあ、もしも、私がホワイトハウスに入ったら、日米は、 とても、うまく付き合っていけそうにはないわねぇ〜」

山本議員は、困った顔をしながら言った。
「あの〜、たとえば、誰が、、、?」
「誰って、全員でしょ。
核兵器を持ちたいという党幹部から、女性は家にいるのがいいと発言す る人とか。そんな人たちと、仲良くなれると思う、この私が?」
「はぁ〜、、、できませんよねぇ〜、、、」
「安倍総理自身、従軍慰安婦について、あれこれ言ってたそうじゃない の」
「いえ、それは、昔のこと。今は、ちゃんと、閣議決定や官房長官談話 を尊重してます。はい。」
「まっ、私がホワイトハウスに入るとしても、2009年のことだから。
それまで、安倍内閣が続くとは、考えてないのよ。
そうだ、帰ったら、ジュンによろしくね。」
「“ジュン”?」
「ジュンイチローよ」
「“ジュンイチロー”?」
「ジュンイチロー・コイズミ。あらっ、私、発音を間違えてるかしら?」
「あってます、あってます。
こんなところで、小泉前首相の名前が出てくるとは思ってなかったので、 まったくピンと来ませんでした、、、。小泉前首相をご存知ですか?」

「祝電をもらったわ。上院議員再選の。
それから、私は、女系天皇を認めようとした男だって、書いてあった。」

山本一太議員は、帰りの飛行機の中で、小泉純一郎という男の魅力は、 この辺にあるんだなぁ〜と感心した。




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