コラムの内容には、架空の話も含まれます。
くれぐれも、ご注意ください。



『通訳、猛特訓中』 2005年11月2日(水)

小泉新内閣発足によって、外務省にも激震です。
鈴木ムネオ先生から、付け狙われている外務省でしたが、新たな難題 が発生しました。
町村外相から、麻生外相に代わったことにより、通訳に、猛特訓が必 要になったのです。

外務省に勤務する通訳の資格を持つ、全職員が、会議室に集められ、 特訓は、始められました。
しかし、外相が代わったからといって、何の特訓なんでしょう、、、?

麻生太郎というと、どんな人でしょう?
あの、くちびるをみにくくゆがめ、だみ声で話す、あの人です。
そして、ベランメー調の汚い言葉を多用するのです。

「正確な通訳」を目指す外務省は、この口調も、通訳に反映しなけれ ばならないのです。
そこで、これまでの上品な「外交用語」から、ベランメー口調に、変 換しなければなりません。

クメール語、スワヒリ語、タミル語、タガログ語、ラトビア語、 ヒンディー語、ヘブライ語、、、。
それぞれの言語を、完璧に使いこなす通訳の職員が、集まった部屋では、
「ダメだ。それじゃ、上品すぎる!
それでは、外相の真意は、相手国に伝わらないぞ!」

「ダメダメ。いいか、いったん外交用語は、忘れてしまえ!
“何言ってやがるだ、ふざけんじゃねぇ〜!”
それぞれの国の大都市のスラム街に育ったギャングの使う言葉で、通訳 してくれ」

「もっと、声を低く。そう。相手を脅してるととられるような、そう、 そのくらい低く。」
「いいですか、女性でも、同じように低い声を使ってください!」

「いいですよ、だいぶん良くなってきました。
あと、口をゆがめて通訳することを忘れないように!」
「そうです、口をゆがめて、低いだみ声で。
さぁ言って、“何言ってやがる!”
はい、結構です」

深夜まで続いた特訓の最後に、課長が言った。
「いいですか、みなさん。特訓は、これで終わりますが、麻生大臣の通 訳のときは、今日の特訓を思い出してください。
みなさんは、通訳なんですから、大臣の言葉、人柄をそのまま伝えなけ ればなりません。
最初は、難しいかもしれませんが、うちの大臣と小泉首相では、口調、 言葉使いを変えなくてはなりません。
小泉調、麻生調、しっかり使い分けてください。
はい、じゃ、今日は、ご苦労様でした、これで終了です」

「あ〜あ、普通の大臣がよかったなぁ〜、、、」
特訓を終えて、へとへとになってる通訳は、つぶやいた。


麻生太郎
インタビューに答える麻生太郎外相=外務省で1日、竹内幹写す

麻生外相:「国家経営感覚」をアピール ポスト小泉候補

 麻生太郎外相は1日、毎日新聞など報道各社とのインタビューで、 同じ「ポスト小泉」候補の安倍晋三官房長官、谷垣禎一財務相よりも 勝っている点として「国を経営する感性、手法」を挙げ、アピールし た。

 外相は「国も国家経営が必要だ。経営者をやっていたので、財政均 衡至上主義を取ることもない。歳出削減だけではうまくいかない。そ の意味で、経営感覚が他の方に比べればあるのかなという感じがする」 と述べた。
毎日新聞 2005年11月1日



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