コラムの内容には、架空の話も含まれます。
くれぐれも、ご注意ください。



『で、石は、誰が置いた?』 2005年11月7日(月)

なんとなんと、NHKの記者が、放火犯の疑いで逮捕されました。
「連続放火魔」だったようですよ。

記者が逮捕されるという事態に、NHKでは、さっそく記者会見を開きま したが、そこに出席していた産経新聞の記者が、カメラを設置して、 産経新聞本社に、会見の模様を送信していました。
産経新聞本社で、この会見を見ていた記者たちは、、、。

「で、石は誰が置いたんだろう?」
「えっ、なんですか、先輩?」
「“置き石”だよ、、、。
JR西日本の福知山線で脱線事故が起こったとき、JR西日本本社の記者会 見では、レールに残ってた白い傷跡を写真に撮ったりして、“置き石” の可能性がある。列車転覆は、そのせいかもしれない。と、原因は、置 き石であるかのようなことを言っただろ。あれだよ、、、」

「はぁ〜ん、その“置き石”ですか、、、。
でも、先輩、調査が進んで、すぐに置き石が原因ではないことが明らか になると、JR西日本は、原因を他に転嫁しようとした、などと責められ ることになりましたよ」
「そうなんだけどな、こういうのときの経営陣というのは、なんとか、 うちが原因じゃないっていう話にしたいものなんだよ。」
「へぇ〜、そういうものですか、、、」
「JR西日本の経営陣も、そういう気持ちがあったから、そこへ、線路に 白い傷があると聞いた瞬間に、“置き石が原因か!?”と思ったんだろ うなぁ〜。それを、よく調べもしないで、発表しちゃって、、、」

「あれ〜、先輩。NHKは、記者の犯罪を認めましたよ、、、」
「まぁ、警察に捕まってるんだから、否定のしようがないだろう。
だけど、放火するようになった原因が、記者としての仕事内容や、NHKの 教育にあったとは、絶対、認めないだろう」
「そこが、NHKの“石”というわけですか」

「先輩、記事は、どうしますか?」
「う〜ん、NHKのこの会見の内容をまとめても、面白みがないなぁ〜」
「そうですねぇ〜、どうしましょう?」
「じゃ、この記者会見で、経営陣が頭を下げてる写真の横に、犯人の記 者が、放火している写真を並べてみるか!」
「先輩、そんな写真、どこにあるんですか!?」
「な〜にを言ってるんだよ、写真なんか、これで、どうにでもなるだろ」
と先輩記者は、デスクに置かれたPCを指差した。

「えっ、先輩、写真を偽造するんですか?!」
「偽造? なにを言ってるんだよ?! ちょっと編集するだけだろ。
この記者の写真はある。そのときの火事の写真もある。それで、火をつ けたのが、この記者なら、2枚の写真をちょっと、重ねるだけだよ、、、。 偽造なんて、おまえ、人聞きの悪いこと、いうんじゃないよ」
「えっ〜、でも先輩、何かまずいことになりそうな気がするんですけど」
「心配性だなぁ〜。ばれたりしないって、大丈夫だよ。
そうだ、おまえ、やってみろよ。やり方、教えてやるよ」

こうして産経新聞のスクープ写真は誕生する。


NHK
記者会見の冒頭で頭を下げる秋山秀樹・大津放送局長(右から2人 目)ら=5日午後8時、大津市のNHK大津放送局で、杉本康弘撮影

「NHK記者を放火未遂容疑で逮捕 連続放火も関与認める」
2005年11月06日01時12分

 大津市の住宅街で4〜5月に起きた計11件の放火とみられる火災 をめぐり、滋賀県警と大阪府警は5日、NHK大津放送局記者の笠松 裕史容疑者(24)=大阪府岸和田市、休職中=を岸和田市内での非 現住建造物等放火未遂容疑で逮捕した。調べに対し、逮捕容疑のほか、 大津市での火災についてもすべて関与を認め、「いろいろ悩んでいた」 「誠に申し訳ないことをしました」などと供述しているという。

 調べでは、笠松容疑者は6月5日午前1時すぎ、岸和田市内の建築 中の家屋に放火しようと段ボール箱に火をつけた疑い。同容疑者の周 辺を調べていた滋賀県警の捜査員が見つけ、すぐに消し止めたという。

 連続放火は4月23日〜5月15日にJR大津駅近くで起きた。5 月15日には午前2時10分ごろに大津市で民家が全焼したほか、そ の前後約40分間に半径約100メートルの範囲で6軒の住宅の網戸 や外壁のポスター、竹やぶが焼けるなど計8件の火災が発生。4月2 3日と5月1日、同9日にも近くで1件ずつ起きた。いずれもけが人 はなかった。

 同容疑者は5月15日の連続放火の現場付近で職務質問され、4月 の現場にもいたことから、滋賀県警が注目。11月5日朝から任意同 行を求めて取り調べていた。

 滋賀県警などは同日、NHK大津放送局などを捜索し、パソコンな どを押収した。

 大津放送局によると、笠松容疑者は昨年4月にNHKに入局。滋賀 県警などを担当していたが、今年4月中旬から体調不良を訴えていた。

 同局は、同容疑者に放火の嫌疑がかけられていることを逮捕前から 認識していたが、同容疑者の体調を考えて調査はしなかったなどと説 明している。(朝日新聞 http://www.asahi.com/)
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「放火未遂でNHK記者逮捕 大津の事件認める」
NHK
(共同)

 大津市で4―5月に相次いだ11件の連続放火事件を捜査していた 滋賀県警と大阪府警の合同捜査本部は5日、大阪府岸和田市の建築現 場で6月にあった放火未遂容疑で、NHK大津放送局の記者、笠松裕 史(かさまつ・ひろふみ)容疑者(24)=岸和田市、休職中=を逮 捕した。

 笠松容疑者は容疑を認め「大津市内の火事も自分がやった」と連続 放火を自供。動機について「いろいろ悩んでいた」と供述していると いう。捜査本部は同日までに、岸和田市の実家のほか、勤務先の大津 放送局を家宅捜索した。

 秋山秀樹(あきやま・ひでき)大津放送局長は謝罪の記者会見を開 き、「極めて遺憾で、心からおわびする」との橋本元一(はしもと・ げんいち)NHK会長の談話を発表した。橋本会長は6日の番組に出 演、あらためて視聴者に謝罪する。

 調べでは、笠松容疑者は休暇中の6月5日午前1時ごろ、岸和田市 磯上町の建築現場で、段ボール箱に火を付け、家屋を焼損しようとし た疑い。

 笠松容疑者は、連続放火事件があった後に病気を理由に岸和田市の 実家に帰って一時入院しており、捜査員が実家付近を警戒中だった。

 捜査本部によると、連続放火は4月23日から5月15日にかけ、 JR大津駅東側の半径約250メートルの範囲で11件発生。うち1 5日未明には民家1軒を全焼したが、いずれもけが人はなかった。

 NHKによると、全焼の火災では、笠松容疑者が警察の覚知よりも 早く、消防からの情報で既に取材を始めていた大津放送局の当直の記 者に発生を連絡。ほかの1件では発見者のうちで最も早く通報してい た。

 捜査本部は当初から放火とみて捜査。笠松容疑者は全焼した民家の 向かいのアパートに住んでおり、出火直後、住民が笠松容疑者によく 似た人物を目撃していた。

 笠松容疑者は2004年4月、NHKに入局。5月に大津放送局に 配属され、事件当時は警察・司法記者として事件や事故の取材に当た っていた。携帯電話に出火直後の火災の様子を撮影した画像が残って いたという。

≪「心からおわび」…局幹部ら苦渋の表情≫
 「心からおわび申し上げます」。放火未遂容疑で記者、笠松裕史 (かさまつ・ひろふみ)容疑者(24)が逮捕された大津市のNHK 大津放送局。一歩間違えば人命を奪いかねない犯行の発覚に、5日夜、 緊急会見した局幹部らは、苦渋の表情を浮かべた。

 午後8時に始まった会見の冒頭、同放送局の秋山秀樹(あきやま・ ひでき)局長が用意したNHK会長コメントを読み上げ、深々と頭を 下げ謝罪。「報道に携わる者として遺憾だ」と悔しさをにじませた。

 連続不審火を自ら報道したのではないか、という“自作自演”を疑 う質問に対し、本人から「火事があって今取材している」との電話が あったことは認めた。しかし、実際に取材したのは別の記者で「笠松 容疑者は取材にかかわっていない」と釈明。自作自演による報道はな かったことを強調した。

 また「悩んでいた」と笠松容疑者が供述したとされるだけに、新人 記者の教育にも質問が集中。「度が過ぎることはなかった」などと述 べる一方で「指導に全く誤りはなかったとはいえず、反省している」 と話した。

 詰め掛けた報道陣は約50人。笠松容疑者の経歴や勤務状況などに ついて矢継ぎ早に質問が飛ぶと、秋山局長は時折、目をつぶったり、 考え込むようなしぐさも。約一時間にわたる会見の間、言葉を選びな がら、慎重な受け答えを重ねた。

 「災害報道がしたい」。放火未遂容疑で逮捕されたNHK記者、笠 松裕史(かさまつ・ひろふみ)容疑者(24)は夢を語っていた。 「自分の記事が放送されるとうれしい」と、意欲的に話題ものや事件 の現場に向かうフットワークの軽い記者だった。

 同僚らによると、笠松容疑者は大分県の私大を卒業し、昨年4月、 NHKに入局。同年7月ごろから大津放送局で警察担当になった。当 初は、カラオケでも盛り上げ役。出身地・岸和田のだんじり祭りが大 好きで、同僚は「心が優しくお調子者」と評した。

 だが、その明るい性格も、連続放火が相次いだ今年春ごろから陰を 見せる。仕事上のミスで上司や先輩にしかられることも。「胃が痛い。 酒の量も増えてきたし眠れない」と、記者仲間らに愚痴をこぼし始め た。

 ある県警幹部によると、5月、任意で事情聴取を受けた際は、愚痴 を一方的にまくしたてただけ。聴取は8時間に及んだが、容疑は否認。 以後、大津市内の放火事件はパッタリとなくなり、しばらくして「体 調が悪い。検査入院する」と、突如姿を見せなくなった。(共同)
(産経新聞 http://www.sankei.co.jp/)
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産経新聞合成写真
合成と判明した10月25日付の産経新聞夕刊のグラフ面

「産経大阪本社が説明なしで合成写真掲載…虚偽とおわび」

 産経新聞大阪本社は31日、10月25日付大阪本社夕刊に、別々 の写真をパソコン上で合成した写真を掲載したことを明らかにし、虚 偽報道だったとするおわび記事を31日付夕刊に掲載した。

 同社は、合成した写真報道局の写真記者(31)を厳重注意の上、 無期限謹慎とした。近く正式に処分を決める。記者は「(同僚から) できばえを褒められ、合成だと言い出せなくなった」と釈明している という。

 同社によると、合成写真は、兵庫県豊岡市でのコウノトリ自然放鳥 1か月をテーマにした特集グラフのメーンで、「月とランデブー」と 題した1枚。月を背景にコウノトリが空を舞う構図で、「早朝の一瞬 の出来事だった」などの注釈はあるが、撮影日時や合成写真との説明 は一切なかった。特集は、この記者の記事と5枚の写真で構成。大阪 本社管内の近畿2府4県の約65万部に掲載された。

 記者は10月17日から21日まで同市に出張し、朝日や夕日とコ ウノトリが絡む構図を考えた。しかし、思い通り撮れず、「写真のイ メージを膨らませるため」に20日撮影した月と、17日に撮影した コウノトリの画像を、20日、豊岡支局で処理ソフトを使って合成し た。

 担当デスクと堀川晶伸・写真部長がチェックしたが「構図や色彩の 見事さにとらわれて気づかなかった」(堀川部長)としている。

 掲載後、複数の同僚から「遠近両方にピントがあっていておかし い」などの指摘があり、29日に記者に問いただしたところ、「褒め られ引っ込みがつかなくなった」と合成を認めた。
(2005年10月31日23時41分 読売新聞)



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