コラムの内容には、架空の話も含まれます。
くれぐれも、ご注意ください。



『小泉総理の初仕事』 2006年1月11日(水)

まだ正月気分の抜け切らない1/3(火)、翌日に控えた「年頭記者会 見」で、何を話せばいいのか。小泉総理は、世耕弘成・参院議員に電話をかけて聞いてみた。

「いやぁ〜、世耕クン、新年おめでとう。小泉です」
「あっ、首相。おめでとうございます」
「正月早々、悪いんだけどねぇ〜、世耕クン」
「はい、なんでしょう?」
「明日ね、記者会見があるんだけど、何を言ったらいいかと思ってね」
「はい、年頭記者会見ですか、、、そうですねぇ〜、、、。
う〜ん、“小泉構造改革は、大成功だった”で、押したらどうでしょう」
「ふ〜ん、、、。具体的には?」
「そうですねぇ〜、銀行の不良債権処理もうまくいった。
失業も減った。企業の倒産も減った。すべて、総理の構造改革のおか げだと」
「ほぉ〜、いいねぇ〜、世耕クン。それから?」
「へぇ〜と、他には、、、。
そうだ、民主党の前原代表が、“乗り物、食べ物、建物の安全”とか、 “子供の安全、子育て”みたいなことを来年、あっ、失礼、今年の通 常国会で議論したいとか言ってますから、総理が、先にそれに触れて ください。」
「うん、そうだな」
「そういうものは、政府・自民党が責任をもって解決しますと。」
「よし、わかった。それでいこう。
冴えてるねぇ〜、世耕クン。今年もその調子で頼むよ」
「はい、ありがとうございます。がんばります」

「あとねぇ〜、、、」「はい、なんでしょう?」
「中国・韓国を、一発、叩いてやろうと思うんだが、、、」
「中国・韓国を叩く?」
「そう。去年は、私の靖国参拝問題で、散々イチャモンつけやがった から。今年は、こっちから、攻め込んでやりたいんだよ。」
「総理、ダメです。それは、絶対にダメです。避けてください。」
「やっぱりダメかぁ〜、、、」「はい、いけません。」
「そうか、わかった。
じゃ、新年のあいさつ文を、あとでまとめて、メールしてくれるかな」
「承知いたしました、総理」

こうして、下の小泉総理の新年記者会見となったのですが、冒頭のあ いさつは、世耕議員の文章通りでしたが、記者からの質問を受けて、 とうとう、小泉総理は、中国・韓国への恨みを爆発させてしまいまし た。「中国・韓国の態度は、理解できん!」と、悪口タラタラ。

小泉総理が、記者会見を終え、廊下を歩いていると、すぐに、テレビ 中継を見ていた世耕議員から、電話が入りました。
「はい、小泉です」
「総理、世耕ですが、ダメですよ、、、。
あれだけ、中国・韓国を叩いちゃダメですよと言ったのに、、、」
「記者が聞いてきたんだから、しょうがないよ。もう言っちゃったこ とだし」「そんな〜、総理、、、」
「でも、すっきりしたよ。とにかく、中国・韓国の態度は、理解でき んのだよ」
「そんなぁ〜、、、。いいですか、総理、ここが問題なんですよ、、、
"そして、中国の問題、韓国の問題、靖国の問題で首脳交流が進んで いないという御質問だと思いますが、私はこの靖国の参拝の問題は外 交問題にはしない方がいいと思っています。一国の首相が一政治家と して一国民として戦没者に対して感謝と敬意を捧げる。哀悼の念を持 って靖国神社に参拝する。二度と戦争を起こしてはいけないというこ とが、日本人から、おかしいとか、いけないとかいう批判が、私はい まだに理解できません。まして外国の政府が一政治家の心の問題に対 して、靖国参拝はけしからぬということも理解できないんです。精神 の自由、心の問題。この問題について、政治が関与することを嫌う言 論人、知識人が、私の靖国参拝を批判することも理解できません。ま して外国政府がそのような心の問題にまで介入して外交問題にしよう とする、その姿勢も理解できません。精神の自由、心の問題、これは 誰も侵すことのできない憲法に保障されたものであります。"」
「いいじゃないか、ここの、どこがおかしいんだ?」
「あのですねぇ〜、総理、、、。
総理は、“首相”“一政治家”“一国民”を使い分けてるでしょ?」
「どういうことだね?」
「精神の自由、信教の自由をいうときには、自分を“一政治家、一国 民”といって、靖国参拝のときは、“首相として”といってる。
そもそも、小泉総理の、ここからここまでが一政治家、そこからあそ こまでが首相というような線引きは、できないでしょう?」
「まぁ、そうだけど、、、」
「わが国の憲法には、どこにも“首相の信教の自由を保障する”なん て文言は、ありませんよ。それに、小泉総理の言ってる“心の問題” は、まぁ〜いいとしても、靖国参拝というのは、心の問題ではなく て、“首相の行為”ですよ。心の問題なら、心の中で参拝も済ませて くださいよ、総理」
「そんなこと、できるわけないだろ!」
「いや、だから、靖国の問題で、中国・韓国に触れるのは、ダメです よって、昨日言ったのに、、、」
「そうだったかね、、、?」

「それから、、、」「えっ、まだあるの?」
「"私は中国とも韓国とも友好関係を促進していくという日中、日韓友 好論者です。"の部分。」
「いいと思うけど。どこが問題かね?」
「絶対突っ込まれますよ、野党から。」「どうして?」
「だったら、日米同盟のように、日中、日韓の安全保障条約を考えて はどうかって」
「ええっ、中国や韓国と同盟条約を、、、?」
「そうですよ、社民党なんか、いうんじゃないですかねぇ〜?」
「どうだろうねぇ〜、、、」
「いやまぁ、とにかく、これから、すぐに官邸に伺いますので、今後 のことを協議しましょう」

この1月3日、4日のことは、世耕弘成議員のブログに詳しく書いてあり ます。(かもしれません、、、)

世耕日記
参議院議員 世耕弘成(せこう ひろしげ)の東京での活動を お伝えするブログです!(原則土日祝休)
http://blog.goo.ne.jp/newseko/


「小泉総理大臣年頭記者会見」平成18年1月4日
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2006/01/04press.html
小泉総理・年頭会見
【小泉総理冒頭発言】

 新年、明けましておめでとうございます。私も総理大臣に就任して から、5回目の新年を迎えましたけれども、今日までさまざまな厳し い状況の中で、今年は大方の方々に日本経済もようやく回復の道を歩 み始めたなあという感じを持っていただいていると思います。今後も、 この景気回復の歩みを、しっかりしたものにしていくことが、私の責 務だと思っております。

 就任以来、経済活性化のために何が必要か。また、景気回復のため に、どういう施策が必要か、いろいろ国会でも議論をいただきました。 当初は、このような不況のときに、「改革なくして成長なし」という 路線は間違っているんではないか。改革を進めていくと、不良債権処 理を進め過ぎると、むしろ倒産が増え、失業者が増えて、目指してい る景気回復どころではなくて、ますますデフレスパイラルに陥るので はないかという批判をたくさんいただきました。言わば、小泉内閣が 目指す、「改革なくして成長なし」という路線と、「成長なくして改 革なし」という問題に、大分議論が集中いたしました。

 まず、景気回復させてから、不良債権処理等改革を進めるべきだと。 いや、この不良債権が経済の足かせになっているんだと。ある程度痛 みを耐えて、この不良債権処理を進めていかないと回復はない。こう いう議論が盛んに行われましたけれども、今、4年間を振り返ってみ ますと、やはり「成長なくして改革なし」ではなかったと。改革を進 めてこそ成長をもたらすんだと、いわゆるこの論争。「改革なくして 成長なし」という決着をみた4年間だったと思います。

 現に就任当初、経済の問題で一番大きな問題となった不良債権処理 も、目標どおり正常化の道を歩んでまいりました。また、各企業も業 績を上げて、自らの今までの改善策に自信を示して、各地域で元気が 出てきた状況だと思います。私は、今後も引き続き改革を続行し、こ の景気回復軌道をしっかりしたものにしていきたいと思います。

 不良債権処理を進めても、倒産件数は減ってまいりました。失業者 数も減って就業者数が増えております。有効求人倍率も増えておりま す。これからは、将来を見ますと、むしろ人手不足になるのではない かというぐらい、経済界は新しい発展に向かって、今、準備を始めて いると思います。できるだけ、この構造改革路線を進めて、個人も企 業も地方も、自らの創意工夫でいかに自分たちの立場を強化していく か、自分たちの地域、会社を発展させていくか、自分たちの能力を高 めていくかということについて、前向きに取り組んでいく自信といい ますか、やればできるという状況が生まれてきているのではないかと。

 やはり、政治で一番大事なのは、個人にしても、企業にしても、地 域にしても、自らの創意工夫、やる気をいかに発揮してもらうような 環境をつくることが政治で一番大事だということを痛感しております。

 今年は、年末から心配するような事件も多発しております。犯罪の 多発、更にはアスベスト問題、それと住宅等の耐震構造設計の偽装問 題、こういう問題について政府としては、しっかりとした対応をして いきたい。特に、暮れからお正月にかけて、各地域で大雪の被害が大 分出ております。このような防災対策に対しても、日頃からしっかり とした心構えをして、しかるべき対策を講じていきたいと思います。

 今後、少子化が進んでいく、子育てをいかに楽しめるような環境に していくか、子どもたちは我々社会の宝であると、国の宝であると、 社会全体で子どもたちを健全に、健やかに育てていこうと、そういう 環境をつくっていくのがより一層大事な時代になったと思います。

 今年は、犬年でありますが、犬は子どもをたくさん産む、そしてお 産も軽いそうです。犬にあやかるわけではありませんけれども、多く の方々が子育ては楽しいぞと、子どもを持つことは人生を豊かにする と、そのような環境整備に多くの皆さんの知恵を借りて邁進していき たいと思っております。

 今年、私も残された任期、精一杯総理大臣の職責を果たすべく全力 を傾ける決意でございますので、皆さん方の御支援、御協力、よろし くお願い申し上げます。

【質疑応答】

【質問】 今年は、自民党総裁選の年ですが、来年に参議院選挙を控 えていることから、自民党内には選挙で勝てる、国民的に人気のある 方がいいのではないかという声がある一方、党内の派閥や世代間、そ ういったバランスを見て、慎重に選んだ方がいいんではないかという 声があると思います。総理は、この二つの考え方について、どのよう なお考えですか、お聞かせください。

【小泉総理】 早くも総裁選に向けての御質問でありますけれども、 これは今年の政界におきましては、最大の関心事だと思いますが、ト ップリーダーが国民から支持を得るということは極めて大事だと思っ ています。

 同時に、議員内閣制ですから、あらゆる法案も衆参国会議員の過半 数の支持を得ないと成立しない。衆参国会議員の、特に与党側との信 頼と協力の下に数々の法案を成立させなければならない。言わば、国 会議員の中での協力と信頼を得なければならない。そのバランスをど う取るかの問題があります。

 今まで、国民の大きな人気や支持よりも、国会議員の中でのバラン スに配慮して指導者を選ぶべきだという声もありましたけれども、こ れは両方が大事な時代になったのではないでしょうか。片方だけでい いというわけではありません。その辺はよく考えて、自民党の国会議 員も、また党員も、国民も、この自民党の総裁選に関心を持ってくれ るのではないか。まだまだ、どういう形で、どういう候補者が実際9 月に手を挙げてくるか、今の段階では申し上げるにはちょっと早過ぎ るのではないかと思っております。

 今年、面白い質問をされました。去年から今年にかけて、ポスト小 泉、ポスト小泉と新聞活字で報道されていますけれども、小泉さん、 名前を変えたんですかと。それぐらいポスト小泉という活字が躍り、 皆さん、最大の関心事だと承知しておりますけれども、私は現職の総 理大臣小泉純一郎として、この総理大臣の職責を精一杯務めていきた い。

 あと、総裁選が近づけば、またいろいろ御意見を伺うと思いますけ れども、どういう対応をするかというのはまだまだ早いのではないか。 その時点で、私もしっかりとした判断をしていきたいと思っておりま す。

【質問】 中韓両国首脳の相互訪問が途絶える中、残りの任期中、小 泉政権として、この両国関係の改善に取り組む考えがあるかどうか、 一般論としてではなくて、総理として何ができるかという具体論とし てのお考えがあれば、お聞かせください。

【小泉総理】 私は、就任以来、日本の外交の基本、そして日本経済 の基本といいますか、日本が平和のうちに発展・繁栄を遂げるために は、日米同盟、国際協調、この基本方針の下に日本は外交問題に対処 していくという方針を掲げてまいりました。これは、今も変わりあり ません。

 過日、ブッシュ大統領が訪問された際、11月ですが、京都で会談し た際、私は日米同盟がしっかりしたものであればあるほど、各国との 協力関係もうまくいくんだと。日米同盟というもの、日米関係という ものを多少悪くしても、ほかの国で補うという考えは取らない方がい いと発言しました。

 この発言をとらえて、一部の報道に、日米関係さえよければ、あと の国はどうでもいいという誠に誤解といいますか、曲解といいますか、 偏見に満ちた報道がなされましたけれども、そうは言っていないんで す。各国とも協力関係を進めていく。しかし、その基本は日米関係。 これはしっかりしたものにしていかなければならないということを言 っているわけであります。

 日米関係は、他の国との関係よりも特別重い意味を持っております。 なぜなら、平和でなくしてはあらゆる施策が進展いたしません。この 平和、安全保障の面において日本はアメリカと安保条約を結んでおり ます。これは普段は気が付かないと思いますけれども、日本が他国の 脅迫とか侵略に怯えない、国内の政策を平和のうちに進めていく上に おいて、最も重要なものなんです。日本への攻撃、侵略は自分の国へ の侵略、攻撃とみなすと言っている国は世界の中でアメリカしかない んです。他の国が、日本への攻撃、日本への侵略は自分の国への攻撃 とみなす国はほかにどこにもないんです。そういうことを考えて判断 していただければ、日米関係がいかに重要かおわかりいただけると思 います。その上で、私は中国とも、韓国とも、アジア諸国とも、世界 各国とも、協力関係を進めていこうということであります。

 そして、中国の問題、韓国の問題、靖国の問題で首脳交流が進んで いないという御質問だと思いますが、私はこの靖国の参拝の問題は外 交問題にはしない方がいいと思っています。一国の首相が一政治家と して一国民として戦没者に対して感謝と敬意を捧げる。哀悼の念を持 って靖国神社に参拝する。二度と戦争を起こしてはいけないというこ とが、日本人から、おかしいとか、いけないとかいう批判が、私はい まだに理解できません。まして外国の政府が一政治家の心の問題に対 して、靖国参拝はけしからぬということも理解できないんです。精神 の自由、心の問題。この問題について、政治が関与することを嫌う言 論人、知識人が、私の靖国参拝を批判することも理解できません。ま して外国政府がそのような心の問題にまで介入して外交問題にしよう とする、その姿勢も理解できません。精神の自由、心の問題、これは 誰も侵すことのできない憲法に保障されたものであります。

 そういうことから、私は一つの問題が自分たちと意見が違うから外 交交渉はしないとか、首脳会談を開かないということについては、私 はいまだに理解できません。私は中国とも韓国とも友好関係を促進し ていくという日中、日韓友好論者です。現に、私が総理大臣に就任し て、中国とも、韓国とも、いまだかつてないような経済交流、人的交 流が盛んになっております。相互依存関係はますます深まっておりま す。こういう関係を更に発展させていこうという強い気持ちを持って おりますし、私は中国側とも韓国側とも交渉の扉を閉じたことは一度 もありません。常に開けておりますし、率直に、友好裏に、さまざま な問題の話し合いを進めて、何か一つの問題で意見の違いがあったら、 あるいは対立があったら、それを乗り越えていく努力が必要ではない かと思っておりますし、そのような姿勢は今後も堅持していきたいと 思っております。

【質問】 質問と若干ずれたと思いますので、日中・韓日関係を改善 するのに具体策があるかどうかと聞いたんですけれども、この点もし 何かフォローアップでおっしゃっていただくことがあればお願いしま す。

 もう一つですけれども、次の政権の条件として、これまでの総理の 外交姿勢を継承する人物がふさわしいとお考えになるかどうか。それ から、個人的に一票投じるとおっしゃっていますけれども、やはりこ のときにも総理の外交姿勢、特に靖国も含めてどう評価されているか ということも考慮されて一票投じられるのかどうか、今のフォローア ップと後段の2点をお願いします。

【小泉総理】 前段の質問については、既に答弁したと思っておりま すが、改善というもの、靖国参拝したら交渉に応じないということは、 これはもう外交問題にならないということであります。この一つの問 題があるから、中国側、韓国側が会談の道を閉ざすとか、交渉の道を 閉ざすということは、あってはならないと。一つの問題、二つの問題、 幾つかの問題、どの国だって意見の違いはあります。こういう一つの 問題があるから、ほかの交渉を閉ざすということは私は取るべきでは ないと思います。言わば、一つの問題がすべてを規定してしまうとい う態度は取らない方がいいと思っております。

 そういうことから、日本は一つ、二つ、対立した意見の違いがあっ ても、いつでも話し合いに応じますという場を開いているわけですか ら、あとは先方がどう判断するかであります。いつでも私は話し合い をしますという態度は、これまでもこれからも堅持していきたいと思 っております。

 それと、外交問題についての総裁選挙の絡みですけれども、私は日 米同盟と国際協調路線をこれからも続けていける、日米同盟と国際協 調の重要性をよく理解してくれる方が、次の自民党の総裁、または日 本国の総理大臣になるにはふさわしいと思っております。

 今後、9月に近づいて、候補者がそれぞれ確定した段階で、私はど の候補に投票するかを決めればいい問題で、今からあれこれ言わない 方がいいのではないかと思っております。

【質問】 連立与党の在り方についてお尋ねいたします。公明党との 関係ですけれども、昨年の衆院選では緊密な選挙協力が見られました が、その後の個別の政策課題では、追悼施設の問題、日中・日韓関係、 あるいは防衛庁の省昇格問題、教育基本法問題等、齟齬も目立ってお ります。これは、与党内で、ある種の是々非々路線を今年も続けて行 かれるというお考えなんでしょうか。これに関連しまして、仮に民主 党の一部の方が協力したいというお考えであれば、やはり同じように 是々非々でもって取扱うというお考えなんでしょうか。

【小泉総理】 自民党と公明党との連立関係、これまでの経験からい って、お互い、自民党と公明党との関係は、信頼関係が深まっている と思います。この安定した自民党、公明党の連立基盤の上に、もろも ろの政策を推進していきたいという気持ちに変わりありません。それ と、民主党との関係でありますけれども、私は、政党ですから、意見 の違うところもあるし、同じところもあると、それは今、連立を組ん でいる自民党と公明党との関係もそうであります。

 連立を組んだから、すべて同じでなければいけないのかと、一つの 問題の意見の違い、対立があったら連立を解消するのかと、そういう 話ではないんです。全体を考えて、何がそのときに必要か、どういう 協力が必要か、意見の違いがあった場合に、それを対立関係に発展さ せないで、全体的に考えて話し合っていこう、あるいは意見の違い、 対立は対立として、これからまたよく話し合っていこうということで、 今までも自民党、公明党の間におきましては、意見の違いも幾つか問 題もあったわけでございます。しかし、全体を見て協力関係が大事だ ということで、ずっと今まで連立関係を組んできたと。国会内におい ての対応についても、あるいは選挙においても協力し合ってきたんで す。この関係は、大事にしていきたいと思います。

 その上で、民主党との関係でありますが、これは安全保障の面にお きましても、あるいは憲法改正の問題におきましても、改革を促進し ていこうと、簡素で効率的な政府を目指そうということにおきまして も、かなり自民党と似ているところがあります。そういうことから、 私は民主党が自民党と協力できる分野はあると思っておりますので、 その際には協力していただければありがたいと。政党であれ、議員個 人であれ、協力してくれるという勢力があれば、私は喜んでそういう 方々と協力していきたいと思っております。

 よろしくお願いいたします。



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