コラムの内容には、架空の話も含まれます。
くれぐれも、ご注意ください。



『つらい時代の予感』 2006年1月16日(月)

昨日の日曜日は、いつもの休みのように、朝は遅くまで寝ていました。
アレが来るまでは、、、。
悪夢かと思った。いや、夢だったら、よかったのに、、、。
娘がやって来たのです。

娘は、日曜の朝9時から放送されるNHKの「日曜討論」を見ていたよう です。
こんな番組を、小学生が見ることを禁止する法律をつくって欲しいも のです!
娘によると、安倍官房長官が出演していたとのこと。

「お父さん、いつまで寝てるのよ!」
「えぇ〜、何時だ?」「もう10時だよ」
「まだ10時じゃないか! もうちょっと寝かせてくれよ、疲れてるん だから、、、」

「安倍さんがテレビに出てたよ」
「安倍って、誰?」
「安倍官房長官」
「ああ、安倍晋三か、、、。それがどうした、、、?」
「別にどうかしたわけじゃないけど、、、割とハンサムだったよ」
「えぇ〜、あれが、、、? おまえ、ああいうのが趣味か!?」
「違うよ!」「ふ〜ん。で、何を言ってた?」

「う〜んとねぇ〜、、、なんだったかなぁ〜、、、。
そうだ、小さくて効率的な政府をつくるとか言ってたかな」
「他には?」
「知らないよ。覚えてないもん!」
「ふ〜ん。おまえ、小さな政府って、どういう意味か知ってるのか?」
「知らない」

「あれだよ、効率的なというのは、まぁ、いいんだけど、小さな政府 っていうのは、あれだよ、、、」「なに?」
「つまり、、、その〜、、、」
「ああ、競争社会になって、お金持ちが増えて、いわゆる中流層が減 って、二極分化するとかいうやつ?」
「そう。それ!」
「テレビの司会者が言ってた。」
「何だ、覚えてるじゃないか。司会って、ハゲだろ?」
「ううん、ハゲじゃないよ。メガネ」
「“メガネ”って、おまえ、NHKは、みんなメガネだろう」
「かなぁ〜、、、」

「で、安倍さんは、なんて言ってた?」
「なにが?」「なにがって、その“二極分化”の話」
「う〜んとねぇ〜、“格差社会にはならない”って」
「なんで?」
「知らないわよ〜、そんなの、、、」

政治に興味があるのかどうか知らないが、まぁ、小学生のことだ、テレ ビを見ても、よくわからないようだ。
大丈夫か、娘よ?!

「格差は知らないけど、“敗者復活”できるような社会になるんだって」
「敗者復活?」
「そういってたよ。お父さん、チャンスじゃない?!」
「なにを言ってるんだよ。うちは、勝ち組じゃないか!」
「ウソっ。六本木ヒルズに住んでないのに!?」
「六本木ヒルズ? あんな都会の真ん中に住んで、落ち着けるか?」
「住んだことないから、わからないもん」
「そりゃ、そうだな、、、。
だけど、敗者復活っていっても、あれだよ、、、」「な〜に?」
「一回勝負に勝って、“勝ち組”になっても、5年後、10年後には、いや、 常時、勝負に勝って、勝ち組になり続けないと、すぐに“負け組み”に 転落するんだぞ〜」
「ふ〜ん、、、」
「“ふ〜ん”って、おまえ。
お父さんが負け組みになってもいいのか?」
「えっ、“負け組み”?
だって、安倍長官は、負け組みになっても、敗者復活できるって言って たから、また、がんばれば?!」

私は、日曜の朝から、つらい時代の到来を感じた、、、。




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