コラムの内容には、架空の話も含まれます。
くれぐれも、ご注意ください。



『非耐震マンションへ、ようこそ!』 2006年1月19日(木)

かわいそうな人が、テレビに出てました。
せっかく購入したマンションが、姉歯元建築士やヒューザーのつくっ たものだったために、「退去勧告」を出されてしまい、引っ越した人 です。

ワイドショーが、退去勧告を出された人が、その後、どうなったかを 追った番組をやっていたのです。
賃貸のマンションに引っ越してました。
しかし、マンションを購入したローンの支払いと、新しく借りたマン ションの家賃の支払いと、二重の支払いが重くのしかかると、怒り心 頭のようでした。

涙を流しながら、夫婦で、カメラの前に立ち、自分たちの悲惨さを訴 えてましたが、顔には、プライバシーのためでしょうか、モザイクが かかってました。
しかし、その引越し先のマンションというのは、見たことがあります。
私のよーく知ってる風景です!

あの道路を曲がって、あの外観。
そして、あの階段。
そうです、私の住んでるマンションです!

そういえば、この前から、隣の部屋が空いていたようでした。
そこへ、ピンポーンと訪問者。
あの夫婦です。
モザイクをかけたら、きっとソックリになるでしょう。
引越しのあいさつにみえたのでした。

「あの〜、失礼ですが、耐震偽装事件の、、、?」
「そうです。よくおわかりですねぇ〜。」
「ああ、どうも。
どうぞ、よろしくお願いしますというのも変ですが。
まぁ〜、大変でしたねぇ〜、、、」
「そうなんですよ、まったくねぇ〜。」

「お差し支えなければ、今後の予定とかは、、、?」
「いやぁ〜、全然立ちませんよ、予定なんか。
もう、どうしたらいいのか、途方に暮れてますよ」
「そうですか、大変ですねぇ〜」

「永住の住み家になるはずが、借金だけ残して取り壊しですから。
挙句の果てに、こんな環境のマンションに住まなきゃならなくなっ て、、、。ローンと家賃の二重の負担ですよ。踏んだり蹴ったりですよ、 ったく!」
「あの〜、その“こんな環境のマンション”に、私はずっと住んできたん ですけど、、、」
「あっ、いやいや、そういう意味では、、、」
「それに、ここは古いので、耐震構造じゃないですよ!」

まぁ、かわいそうな気もするが、もし、あの夫婦がここにいるうちに大地 震があったら、そのときは、私も一緒に下敷きになるんだから、安心して もらいましょう。(?)




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