コラムの内容には、架空の話も含まれます。
くれぐれも、ご注意ください。



『原因は自殺じゃありません』 2006年11月15日(水)

学校で、いじめられた子供が自殺するという、なんとも痛ましい事件が 頻発していますが、子供の自殺が原因で、学校の校長が自殺するという ことも起こってます。

一体いつまで、子供たちの自殺騒動、続くんでしょう?
しかし、これだけ子供の自殺が増えると、「今、自殺したのでは、他の たくさんの自殺した子供に混じって、目立たなくなる」。
子供が、そう考えるようになれば、自然と、減っていくでしょう。(?)

そんな、のんきなことを言ってられるのは、私くらいでしょう、学校関 係者、特に、昨日、生徒が自殺した、ここの中学では、大変です!
昨日に引き続き、今日も朝から、緊急の教職員会議です。
今日は、教育委員会からも、人がやって来てます。
午後からは、県からも、人が来るそうで、、、。
自殺の原因究明に躍起になってます。

教育委員会の人がいいました。
「校長、それでは、その亡くなった生徒が残した遺書には、“いじめ” とは書いてないんですね?」
「ええ、いじめという言葉も使ってませんし、誰かから、嫌なことをさ れたとも、そんなことは、一言も書いてません、、、」
「よし、それはラッキーだな。
まっ、ラッキーなんて、言ってはいかんが。
だが、ついてるな、われわれは。
校長、これで、あなたが自殺しなくても、済みそうですな。」
「そんな、冗談は、やめてください!」
「いやぁ〜、失礼、失礼。
しかし、自殺の原因が、いじめでなくて、ほんとうに良かった。」

と、校長と教育委員の人が話しているとき、若い教師が発言した。
「あの〜、校長。」「なんだね?」
「それじゃあ、あの子は、なんで、自殺したんでしょう、、、?」
「さあねぇ〜。とにかく、自殺の原因は、いじめじゃなかったんだよ。 それさえ、はっきりすれば、あとは、いいじゃないか。」
「しかし、校長。原因がわからず、生徒が命を絶ったんですよ。
その方が、問題は、深刻ではないですか、、、?」

ここで、教育委員会の人が、口を挟んだ。
「まぁ、先生のお気持ちもわかりますけどね、、、。
しかし、いじめが原因で生徒が自殺したとなったら、、、。
わかるでしょう?
マスコミがどっと訪れて、校長や教育委員会を吊るし上げるんですよ。 新聞やテレビで見てるでしょう?」
「ええ、それは、知ってますが。
生徒が一人、命を絶ったという事実は、原因が何であれ、変わらないの では?」

「まぁ〜、先生のお立場では、そうなんでしょうけどね。
私や校長としたら、マスコミから吊るし上げられて、全国に顔を知られ る。親せきも、見てるんですから。
それとも、私たちを、そういう目に合わせたいですか?」
「いえ、そんなことはないですが。
でも、あの子は、なんで、死んだんでしょう、、、?」

こうして、生徒が一人、自殺しましたが、いじめが原因ではなかったた め、報道はされませんでした。




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