『安倍晋三の金鉱』 2005年7月15日(金)

衆議院できわどく可決された郵政民営化法案でしたが、その採決に向けての自民 党内の賛成・反対の多数派工作の攻防は、 『郵政民営化法案:衆院採決・攻防前夜』 で、その一部をお伝えしました。
そのとき登場した、城内実(きうちみのる)議員 ですが、反対の青票を投票してますので、参議院での審議が終わったら、なんら かの処分があるかもしれません。

どんな処分になるかは、参議院での郵政民営化法案の行方次第といえそうです。
否決され、総選挙となる場合と、可決され、小泉総理が来年9月まで続投する場 合では、処分内容も違ったものになるでしょう。

処分保留の状態にある城内議員が、安倍晋三・自民党幹事長代理を訪れました。
「安倍先生、お忙しいところ、すみません」
「おお、城内くんか。まぁ、入ってすわりなさい」

「安倍先生、私は、これから、どうしたらいいんでしょう?」
「う〜ん、厳しいな。かなり、きついことになりそうだよ。
選挙になっても、もう、応援には行ってやれないかもしれんな、、、」
「そうですか、、、。きついですか、、、」

「うん、まぁ、青票を投じるときに、それだけの覚悟はしたはずだろうから、もう、 くよくよしても仕方ないさ。がんばりたまえ」
「安倍先生、私は、何をがんばったらいいんでしょう?」
「そりゃ、キミ、自分で探すものだよ。
城内くん、キミは、何のために、政治家を目指したんだ?」
「はぁ〜、、、。そりゃ〜、国のためになろうと、、、」
「そうだろう。政治家は、たいてい、そんなもんだ」
「それが、何が国のためになるか、、、それがわからないんです、、、」
「まぁ、城内くん、元気出して、選挙まで、ゆっくり考えなさいよ」

「ところで、先生。安倍先生は、いいですねぇ〜」
「何がだ?」
「拉致問題があって、、、」
「どういうことだ?」
「拉致問題のおかげで、人気上昇じゃないですか。
“政治家は、誰も話を聞いてくれなかったが、安倍先生だけは、最初から、真剣 に取り組んでくれた”と、拉致被害者の会の人が言ってましたし。
小泉総理の訪朝にも、同行して。
しかも、”横田めぐみさん死亡”という話は、到底、信用できないと、その場でお っしゃったそうだし。それが、また、報道されて、人気上昇でしょう?」
「ああ、そういう意味か。
だが、ただ、ボゥ〜としてて、拉致事件に出くわしたんじゃないんだぞ」
「えっ、とおっしゃいますと、、、?」

「う〜ん、当時は、暇でねぇ〜、、、。
議員として、あちこちの勉強会に出ても、ほとんどの利権は、誰かのものだし。
後援会を回っては、“ご支援、よろしくお願いします”と頭を下げる毎日だった。 そんなとき、横田夫妻と出会ったんだよ」
「はぁ〜、そうなんですか、、、」
「いや、最初はね、事務所の秘書が、話を聞いただけで、お帰りいただいたん だけどね。秘書から、その話を聞いてるときに、ちょうど、ニュースで、ベル リンの壁崩壊って、やってたんだよ。
そこで、考えた。
ソ連が壊れれば、共産主義は終わりだ。冷戦の終結だよ。
資本主義、バンザイだ。
そうなれば、中国や北朝鮮に、強い態度で対決する姿勢の政治家が受ける。
そんな時代が来るはずだ。そう読んだんだよ」
「そんな早くからですか。いや、さすが安倍先生です」

「うん。まぁ、そんなところだ。
城内くんも、自分の利権を探すんだな。
他人は、教えてはくれないよ。自分で探すしかない。
まぁ、何が利権に結びつくかわからないんだから、教えようがない。
“育児”なんか、どうだ?」
「育児。少子化対策ですか、、、。それは、もう、民主党がやってるのでは?」
「あんなもん、何の役にも立たんぞ。
ほんとうの政策は、官僚が作ってる。自民党にいれば、それが利用できるんだが、、、。 まぁ、城内くん、キミは、反対票を投じたからなぁ〜、、、」

と、最後までいやみを言われ、あまりいい相談相手にはなってもらえなかった城内 議員でした。




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